病院で定期的に実施されているカンファレンスでは、医師や看護師などの関連する医療スタッフが集まって情報共有をしているのが通例だ。症例研究や文献紹介などの様々な内容が取り上げられているが、看護師にとっては実務にあまり関わらない内容のことが多くなっている。そのため、忙しいのにカンファレンスに参加して時間を浪費したくないとネガティブに考えている看護師も少なくないのである。しかし、カンファレンスは医療知識をつけるのに適している機会なので、もっとポジティブに捉えて有効活用していくべきだ。

職能を考えると最低限の医療知識さえあれば十分と思ってしまう看護師もいる。しかし、現場経験を重ねていくともっと知識があれば良かったのにと後悔することも決して少なくはないのだ。判断ミスを起こしてしまった原因が知識不足で、もっと勉強していればこんなことにはならなかったのにと悔やむこともあるかもしれないのだ。

医師も同じような後悔をしないためにもカンファレンスに参加して知識をつけていく。看護師にも同じように十分な医療知識を持って欲しいと考えている医師も多く、知識のある看護師は医師から厚い信頼を受けられるようになるのが通例だ。知識の有無は、普段のコミュニケーションから容易に判断できてしまうため、医師も選り好みをして補助を依頼するようになっていくのだ。そのため、現場で活躍を続けられるようにするにはカンファレンスで知識をつけるのが合理的なのだ。